バイクで日本一周するといっても、バイクを買ったら「じゃあ、いってきます!」って出発できる人もいるかもしれません。
でもぼくの場合、バイクだけでなく、ヘルメットもテントも持っていないので、日本一周に必要な装備品一式を揃えないと旅立てませんし、そもそも予算も現段階ではゼロです。
装備が揃っても、ぼくは1人で生活しているわけではないので、話はさらにややこしいです。
妻に納得してもらえるように説得も必要ですし、犬や猫たちの留守中の世話は大丈夫なのかとか、いろいろ気になります。
これらの悩みをどうクリアしてバイクに乗って日本一周に出発するのか、出発するまでにクリアすべきことについて考えます。
バイクで日本一周に出発するまでのロードマップ
最初に、現在から日本一周に出発するまでのロードマップを書き出してみました。
- 予算を確保する
- 仕事の効率化を進める
- バイクに乗る装備を揃える
- ライディングの講習を受ける
- バイクを買う
- バイクに慣れる
- キャンツーの装備をそろえる
- キャンツーに行き日本一周の予行演習
- 妻を説得する
- 日本一周のスケジュールを決める
- 日本一周に出発する
ざっと、この順番でクリアしていけば、日本一周に出発できそうです。
各項目について順番に考えていきます。
予算を確保する
必要になる予算の見積が必要です。
- バイク
- 装備一式
- ガソリン代
- 食事代
- 宿泊代
- その他生活費
など、期間や走行距離によっても変わりますが、正確に見積もることは難しいので、ざっくり決めるしかなさそうです。
現時点では予算はゼロ。ここから積み上げていく必要があります。仕事で収入を増やすことが堅実ですが、急激に増えるとは考えにくいものです。
ですので、仕事とは別に予算を確保することを考えています。
最有力候補は、いま現在使っていないものをお金に変えていくこと。まだ使えそうで、いつかまた使おうと、とって置いたものが家の中にはたくさん眠っています。
そこで、まずは家に眠っているものをメルカリに出品する予定です。
メルカリって簡単そうに見えますが、いざ出品しようとすると、写真をキレイに撮って、値段をつけ、商品説明文やハッシュタグまで自分で考える必要があります。
さらに、売れたら梱包して発送と意外と大変ですが、バイクで日本一周するための予算を確保するためだと思えば、ワクワクしながらチャレンジできそうです。
仕事の効率化を進める
バイクで日本一周するとなると、仕事をどうするかはハードルの高い問題です。
ぼくはといえば、こんな日のために「ノマドライフ」を実践できるように、10年以上の時間をかけて準備してきました。
いまの仕事はインターネットの環境さえあれば、場所や時間を選ばずにできる仕事をしています。
とはいえ、仕事の時間はちゃんと確保する必要があります。
いまのまま仕事をしながら日本一周するとしたら、おそらくあまり移動できず、ただ単に出かけた先で仕事をするという生活になりかねません。
そのためにも、価値を落とさず… というよりも、むしろ価値を上げながら仕事を効率化していくことを考えています。
現時点ではまだノーアイディアですが、ちゃんと向き合って考えたいと思います。
バイクに乗る最低限の装備を揃える
バイクで日本一周するには、さまざまな装備が必要ですが、まずはバイクに乗る最低限の装備を揃えます。
そうしないと、バイクを買っても乗れないですよね。
- ヘルメット
- グローブ
- ジャケット
- パンツ
- プロテクター
- シューズ
バイクに乗れるようにするための装備は、このくらいでしょうか?
最近はヘルメットのフィッティングサービスも充実していますし、ウェアにプロテクターが入るなど、ぼくが高校生の時代には考えられないくらい進化しています。
選ぶのは楽しい時間に違いありませんが、この一式をそろえるだけでもそれなりの予算がかかりますね。
ツインリンクもてぎで講習を受ける
バイクを買う前に、実際にバイクで走行する講習会に参加してみようと思っています。
バイクにリターンすることにはあまり不安は感じていないものの、さすがに30年以上バイクに乗っていませんし、10代の頃とは身体の状態も違います。
ちょうどぼくが住んでいる栃木県のツインリンクもてぎにアクティブセーフティトレーニングパークという、クルマのドライビングやバイクのライディングを教えるスクールがあります。
そこで開催されている「Honda モーターサイクリストスクール」には、初心者やリターンライダーを対象とした1日スクールが定期的に開催されているのです。
バイクやプロテクターも貸してもらえるようなので、最低限の装備として、ヘルメット、グローブ、シューズがそろったら申し込んでみたいと考えています。
最近はバイクブームで、特にぼくと同世代の50代が多くリターンしているらしく、このツインリンクもてぎで開催されている講習会も予約が早くから埋まり、大変人気のようです。
バイクを買う
ツインリンクもてぎで講習を受けて、問題なさそうなら、いよいよバイク購入に進みます。
ヘルメット、グローブ、シューズを買うにも予算が必要ですが、バイクを購入する時点で、バイクの価格を超える予算が確保されていなければ、当然バイクは買えません。
どんなバイクを購入するかは『日本一周のバイク選び、50代で日本一周するぼくに最適な車種はなにか?』という記事で考えました。
まだいまのところ、どの車種を買うのかも、どのメーカーのバイクを買うのかも決めていませんが、いまからバイクの購入を契約するのが楽しみです。
バイクに慣れる
バイクを買ったら、とにかくバイクの運転に慣れなくてはいけません。
バイクのライディングの中でも、ブレーキングが要注意です。
4輪のブレーキに慣れてしまっていると、同じタイミングでブレーキをかけたら確実にブレーキは遅れて、非常に危険です。
最近の新車ではABSの装備が義務付けられていて、多少安心感はありますが、ABSは制動距離を短くしてくれるものではないですから、要注意なのは変わりません。
焦らず、早めのブレーキで安全運転に努めたいと思います。
日本をゆっくり走りたいのが日本一周のきっかけでもありますから、まずは近場の慣れた道を中心にツーリングに行き、クルマとの違いやバイクの感覚を取り戻します。
キャンツーの装備をそろえる
次は、キャンプの準備です。
バイクで日本一周するとなると、何泊どころか少なくとも何十泊(もしかすると数百泊?)も宿泊することになります。たまにはホテルもありですが、予算を考えるとすべてホテルに泊まるわけにはいきません。
バイクだと、ライダーハウスやキャンプが主な選択肢に入ります。
特にキャンプ場は無料で宿泊できるところもあり、予算を抑えることもできますし、キャンプ自体も楽しみだったりします。
Amazonのオリジナルドラマ『日本をゆっくり走ってみたよ〜あの娘のために日本一周〜』では濱田岳さんが演じる主人公も楽しそうに各地でキャンプをしているのが印象的です。
バイクだと荷物の積載に限度がありますから、本格的なキャンプをするわけではありませんが、キャンプができる一通りの装備はそろえておきたいです。
- テント
- 下に敷くシート
- 寝袋
- マット
- 調理器具
- 照明器具
- モバイルバッテリー
このくらいの装備を、軽量で設置や準備に手間がかからないキャンプ用品をそろえる予定です。
あとはバイクへの積載ですね。キャリアをどうするか、サイドバッグやホムセンボックスを準備するのもこのタイミングです。
キャンツーに行ってみる
キャンプ道具一式がそろったら、近場でキャンツーに行ってみたいと思います。
学生時代はよくキャンプに行きましたが、ずいぶん長いことキャンプをしていません。
就職してから、2回ほど鈴鹿にF1を観に行きましたが、そのときにテントや調理器具を使いましたが、それも最近ではないですね。
そこで、実際にキャンプに行って、バイクに積載して走行してみたり、キャンプ場でテントを張ったり、自炊してみたりして、不具合がないかチェックします。
キャンツーの装備で挙げた大物以外でも、キャンプに必要な細かい備品なんかもリストを作っておきたいところです。
日本一周のスケジュールを決める
概ね準備が整ったら、どのように日本一周するかを決めます。
日本一周には厳密な決まりはありません。
日本の海岸線を一通り走って日本一周とする人もいれば、47都道府県を走ることで日本一周とする人もいます。
どんな日本一周にするのかは、旅立つ前に決めておきたいところです。
ふらっと出かけて思うままに旅をするのもよいかもしれませんが、ぼくの場合はそれだとバイクで日本一周に出かける魅力を感じません。
あまりにもズボラな性格なこともあり、出かけるからにはなんでもいいのですが、何かしらの旅の目的が必要です。
中でも、いつかは走りたいと思っていたワインディングロードが日本全国各地にあります。
九州のやまなみハイウェイ、長野のビーナスライン、四国カルスト、北海道の各地、高校時代によく走った箱根や伊豆、富士五湖周辺、などなど…
そんな道をただただ走ってみたいという想いにたどり着きます。
また、1回で日本一周するのか、それとも分割して日本一周するのか、という問題もあります。
それによりスケジュールは大きく変わります。
分割して日本一周というのは、なんとなく日本一周っぽくないですが、家に残る妻と家族の暮らしへの負担を考えると、分割日本一周が現実的な選択になりそうです。
分割するにしても、例えば沖縄に自分のバイクで行こうとすると、途中フェリーを乗り継いだとしても少なくとも鹿児島まで行き、そこからさらにフェリーで沖縄に入るしか方法がありません。
北海道も一周回るとなると、少なく見積もっても数週間の期間を要すると思われます。
どう分割して、いつどこまで走るのか、ざっくりとでも決めておく必要がありそうです。
妻を説得する
ここまでくれば、日本一周する装備はそろっていることになります。
しかし、ここからが正念場です。
ぼくは1人で生活しているわけではないので、妻に納得してもらえるように説得が必要です。一緒に暮らしている犬や猫たちの留守中の世話も、世話をする人が1人だけだと結構大変です。
バイクで日本一周することは、ぼくにとっては人生最後の大きなチャレンジになるかもしれません。
納得してもらえるスケジュールにして、ぼくたちにどんな未来が待っているのかを説明できるように言語化することも必要でしょう。そして、あとは自分の想いを語るしかないですね。
日頃から、自分の役割やすべきことをきちんとできているか、普段からお互いに信頼関係がちゃんと築けているか。そういった、基本的な夫婦の関係が何よりも大切なものです。
日本一周に出発する
妻が納得できたなら、いよいよ日本一周に出発です。
家を出発する瞬間を想像すると、いまからワクワクドキドキしながらギアを入れて走り出すイメージがあります。
ぼくは臆病なので、自分がやりたかったことへと踏み出す一歩目って、身体が震えるくらい緊張します。
やりたかったことなのに「失敗したくない」っていう臆病風。こればかりは、人生50年以上生きてきても治らないので、そういうものなんだと、その瞬間を楽しみたいと思います。
とにかく事故なく、怪我なく、安全第一で自分の理想のバイクでの日本一周の旅を楽しみたいです。
そのためにも、気持ちよく出発できるように、しっかり準備してその日を迎えたいと思っています。
まとめ
今回は、バイクでの日本一周に出発するまでにクリアすべきことについて考えました。
「予算も持ち物もゼロの状態から、どうしたら日本一周に旅立てるのか?」という問いに従って、ロードマップを作成してみました。
完璧ではないまでも、一つひとつ考えてみると、徐々に具体的なイメージに変わってきます。
書いたことって意外と実現していくものです。
現在のやりたいことリストの筆頭にある「バイクで日本一周する」も、今回のロードマップを書いたことで、準備段階へと一歩進んだように思います。